[[index.html|一言芳談抄]] 巻之上
====== 12 黒谷の善阿弥陀仏物語に云はく解脱上人の御もとへ聖参りて・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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黒谷(くろだに)の善阿弥陀仏、物語に云はく、「解脱上人((貞慶))の御もとへ聖参りて、同宿し奉りて、学問すべきよしを申す。かの御返事に云はく、『御房は発心の人と見奉る。学問してまたく無用なり』とて、『帰り給へ。これに候ふ者どもは、後世の心も候はぬが、いたづらにあらむよりはとてこそ、学問をばし候へ』とて、追ひ返へされし」云々。
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===== 翻刻 =====
黒谷善阿弥陀仏(くろだにせんあみだぶつ)物語に云。解脱上人の御もとへ
聖(ひしり)まいりて。同宿(どうじゅく)したてまつりて。学問(がくもん)すべきよし
を申す。かの御返事に云。御房(ばう)は発心(ほつしん)の人と見たて
まつる学問(がくもん)してまたく無用なりとて。かへりたまへ
これに候ものともは。後世(ごせ)の心も候はぬがいたつらに/ndl1-4l
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583390/1/4
あらむよりはとてこそ。学問(がくもん)をばし候へとて追返(おひかへ)さ
れし云々/ndl1-5r
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583390/1/5