[[index.html|一言芳談抄]] 巻之下 ====== 77 禅勝房云はく所詮浄土門の大意は往生極楽はやすきことと・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[ndl_ichigon076|<>]] 禅勝房(ぜんしようばう)云はく、「所詮(しよせん)、浄土門の大意は、『往生極楽はやすきこと』と心得るまでが大事なるなり。やすしと心得つれば、かならずやすかるべきなり。しかるを、近代の学生(がくしやう)の異議まちまちなるは、聖教甚深(しやうげうじんじん)なれば、邪正(じやしやう)わきまへがたし。ただし、上人((法然))の仰せには、さしものことはなかりき。 [[ndl_ichigon076|<>]] ===== 翻刻 ===== 禅勝房(ぜんせうばう)云。所詮(しよせん)浄土門(じやうどもん)の大意(い)は。往生極楽(わうしやうごくらく)は やすき事と心得(こころへ)までが。大事(だいじ)なる也。やすしと心え つれば。かならずやすかるべき也。然(しかる)を近代(きんだい)の学(がく) 生(しやう)の異議(いぎ)まちまちなるは。聖教甚深(しやうげうじんじん)なれば。邪(じや) 正(しやう)わきまへがたし。但(ただし)上人(しやうにん)の仰(おほせ)には。さしもの事 はなかりき/ndl2-8l https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/8