[[index.html|伊勢物語]]
====== 第25段 昔男ありけり逢はじとも言はざりける女の・・・ ======
===== 校訂本文 =====
[[sag_ise024|<>]]
昔、男ありけり。「逢はじ」とも言はざりける女の、さすがなりけるがもとに言ひやりける、
秋の野に笹分けし朝の袖よりもあはて寝(ぬ)る世ぞひぢまさりける
色好みなる女、返し、
みるめなきわが身をうらと知らねばやかれなて海人(あま)の足たゆく来る
[[sag_ise024|<>]]
===== 翻刻 =====
昔おとこありけりあはしともいはさり
けるをんなのさすかなりけるかもとに
いひやりける
秋の野にささわけしあさの袖よりも/s42r
あはてぬるよそひちまさりける
いろこのみなる女返し
見るめなき我身をうらとしらねはや
かれなてあまのあしたゆくくる/s42l
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/42?ln=ja