[[index.html|醒睡笑]] 巻1 落書 ====== 38 慶長十九年の冬源将軍大阪の城へ寄せさせ給ふ時・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho1-080|<>]] 慶長十九年の冬、源将軍((徳川家康))、大阪の城へ寄せさせ給ふ時((大阪冬の陣))、日本六十余州の軍兵、一騎も残らず出陣ある。本陣は天王寺の茶臼山(ちやうすやま)((底本表記「茶磨山」))にてありしを、何者やらん、   大将はみなもとうぢ((氏・宇治))の茶臼山ひき回されぬ武士(もののふ)ぞなき [[n_sesuisho1-080|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 慶長十九年の冬源将軍大阪の城へ   よせさせ給ふとき日本六十余州の/n1-35l   軍兵一騎も不残出陣ある本陣は天   王寺の茶磨山にてありしを何者哉覧    大将はみなもとうちの茶うす山    ひきまはされぬもののふそなき/n1-36r