[[index.html|醒睡笑]] 巻2 吝太郎(しはたらう) ====== 15 念者が若衆に向ひて真実そなたをいとほしいと言ひければ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-084|<>]] 念者が若衆に向ひて、「真実そなたをいとほしい」と言ひければ、若衆の言葉に、「に」の字をえ言はで、「いとしくは、ぜ((「ぜ」+「に」。銭))」と。返答に、「さやうの事を聞けば恋が、た((絶え))」と。 [[n_sesuisho2-084|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 念者か若衆にむかひて真実そなたをいと   おしいといひけれは若衆の言葉ににの字   をえいはていとしくはせと返答にさやう   の事を聞は恋かたと/n2-44l