[[index.html|醒睡笑]] 巻7 舞
====== 17 玉石とて能登に舞々あり和田酒盛一番ならでは覚えず・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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玉石(たまいし)とて能登に舞々あり。和田酒盛(わださかもり)一番ならでは覚えず。さるほどに、新左衛門といふ侍のもとにて舞ふに、「あれなるは和田殿」とばかり言うて、「これなるは新左衛門」を残したり。
主人とがめて、「など舞にある名をば落いたるぞ」と申さる。「いや、その新左衛門はとく死なれて候ふ」と。
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===== 翻刻 =====
一 玉石(たまいし)とて能登に舞々あり和田酒盛(わたさかもり)一番
ならてはおぼえず去程(さるほと)に新左衛門といふ侍
のもとにてまふにあれなるは和田殿と斗
いふて是なるは新左衛門を残したり主人
とかめてなど舞にある名をばおとひたる
そと申さるいや其新左衛門はとく死なれ
て候と/n7-58l