[[index.html|土佐日記]] ====== 2月8日 不明〜鳥飼 ====== ===== 校訂本文 ===== [[se_tosa46|<>]] 八日、なほ川上(のぼ)りになづみて、鳥飼(とりかひ)の御牧(みまき)といふほとりに泊まる。今宵、船君(ふなぎみ)((紀貫之))、例の病おこりて、いたく悩む。 ある人、あざらかなる物持て来たり。米(よね)して返りごとす。男ども、ひそかに言ふなり。「『飯粒(いひぼ)してもつ((鯥(ムツ)))釣る』とや」。かうやうのこと、ところどころにあり。 今日、節忌(せちみ)すれば、魚(いを)不用。 [[se_tosa46|<>]] ===== 翻刻 ===== 八日なほかはのほりになつみて とりかひのみまきといふほとりに とまるこよひふなきみれいのやま ひおこりていたくなやむあるひと/kd-45r あさらかなるものもてきたりよね してかへりことすをとこともひ そかにいふなりいひほしてもつつ るとやかうやうのことところところに ありけふせちみすれはいを ふ用/kd-45l https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100421552/45?ln=ja