うきよぞうし
仮名草子から発展した近世文学の一ジャンルだが、決まった形態があるわけではなく、説話集的なもの、短編小説的なもの、長編小説的なもの、随筆的なものがある。
元禄期に上方で作られたものが多く、代表的な作者に井原西鶴がおり、西鶴の好色一代男をもって、浮世草子の嚆矢とする。また、西鶴没後の江島其磧らの作品を、版元の名をとって八文字屋本という。