一言芳談抄 巻之下
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有(あるひと)云はく、「心戒上人(しんがいしやうにん)1)、常に蹲踞(そんきよ)し給ふ。或る人、そのゆゑを問ひければ、『三界六道(さんがいろくだう)には、心やすく尻さしすゑて居るべき所なきゆゑなり』と云々」。
有云心戒上人(しんがいしやうにん)。つねに蹲踞し給ふ。或人(あるひと)其故(そのゆへ)を問(とひ)けれ は。三界(さんがい)六道(だう)には。心やすくしりさしすへて。ゐるべき 所なきゆへ也云々/ndl2-2l
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/2