一言芳談抄 巻之下
聖光(しやうくわう)上人1)、学問(がくもん)を受けずして云はく、「日ごろ学(がく)し給へる人々だにも、捨ててこそ念仏をば申されけれ。さばかり惜しき暇(いとま)に、念仏をば申さずして、学問をすること無益(むやく)なり。念仏を申して暇のひまには、さもありなん」。
聖光(しやうくはう)上人学問(がくもん)を不受(うけず)して云(いはく)。日来(ひごろ)学(かく)し給へる。人々 だにも。捨(すて)てこそ念仏をは申されけれ。さばかりおしき/ndl2-13l
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/13
いとまに。念仏をは申さずして。学問(がくもん)をする事無(む) 益(やく)也。念仏(ねんぶつ)を申ていとまのひまには。さもありなん/ndl2-14r