一言芳談抄 巻之下
同上人1)のもとにて、人々、後世門(ごせもん)のことにつきて、あらまほしきことども、願ひあひたりけるに、ある人(椎尾四郎太郎2))、「法文なき後世物語」云々。上人、感じて云はく、「いみじく願へり。その髄(ずい)を得たること、これにしくべからず」。
同上人のもとにて。人々後世門(こせもん)の事につきて/ndl2-20l
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/20
。あらまほしき事ども。ねがひあひたりけるに 。或人(あるひと)(椎尾四郎太郎)法文(ほうもん)なき後世物語(ごせものがたり)云々上人感(かんして) 云(いはく)。いみじくねがへり。その髄(すい)をえたる事。これに しくべからず/ndl2-21r