醒睡笑 巻3 不文字
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こびたる顔の亭主言ふ、「餅を焼いて食ひたい」と。「いくつ焼き参らせう」と問ふたれば、「昔より定まつてあることよ。心経1)にも、『餅焼け六つ食はう2)』とこそ」。
一 こびたるかほのていしゆいふ餅をやいてくひ たひといくつやき参らせうととふたれば 昔よりさたまつてある事よ心経にももち やけ六つくはうとこそ/n3-28r