醒睡笑 巻8 頓作
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雄長老、霜月のこと、四条の橋を渡らると、河上に法師一人、水につかりてゐたり。あはれさに立ち寄り、「国はいづくぞ」。「下野(しもつけ)の者」と言ふ。
修行とて水に腰よりしもつけの1)なす野のはらは2)いかにくだらん
一 雄長老霜月の事四条の橋をわたらると 河上に法師一人水につかりてゐたり哀さに 立より国はいつくそ下野の者といふ 修行とて水に腰よりしもつけの/n8-20l
なす野のはらはいかにくたらん/n8-21r