醒睡笑 巻8 かすり
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会下(ゑげ)の寺あり。座頭両人、客殿にて平家を語る声、方丈に聞こゆる。東堂、手を拍(う)ち喝食を呼び、「表に琵琶を調ぶる音せり。平家にへいける聞て起こそ1)」。喝食、走り戻りて、「へいけなり。連れべいけでさふ」と。
一 会下の寺あり座頭両人客殿にて平家を かたる声方丈に聞ゆる東堂手を拍喝食/n8-38l
をよひおもてに琵琶をしらぶる音せり平 家にへいける聞て起こそ喝食走戻てへ いけなりつれべいけてさう/n8-39r