隆房集
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あながちに歎くを、あはれとや思ふらむ、「さらば、月に一度(ひとたび)文(ふみ)の返り事ばかりを取らせむ」と頼めしも、むなしくてのみ過ぎ行けば、
頼めこしその月なみもたちにけりかき絶えぬるか水茎(みづぐき)の跡
あなかちになけくをあはれと やおもふらむさらは月にひと たひふみのかへりことはかり をとらせむとたのめしも むなしくてのみすきゆけは たのめこしそのつきなみもたちにけり かきたえぬるかみつくきのあと/s16l
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/16?ln=ja