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隆房集

36 君恋ひて落つる涙のたまり水行く方もなきものをこそ思へ

校訂本文

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静かなる日、外(と)をうち見出だせば、庭にたま水1)のあるを見て、

  君恋ひて落つる涙のたまり水行く方(かた)もなきものをこそ思へ

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翻刻

 しつかなるひとをうちみいたせは
 にはにたまみつのあるをみて
きみこひておつるなみたのたまり水
ゆくかたもなきものをこそ思へ/s19l

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/19?ln=ja

1)
「たまり水」の誤りか。