隆房集
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「わりなき隙(ひま)もあらば、いかで」など言ひし限りは、それに慰(なぐさ)みて、心もゆかしき。今は一筋に思ひ放ちたることのあさましさは、
おのづから隙だにあらば逢ひ見んと頼みしことは慰みもしき
わりなきひまもあらはいか てなといひしかきりはそ れになくさみて心もゆかし きいまはひとすちに思はな ちたる事のあさましさは をのつからひまたにあらはあひみんと たのみしことはなくさみもしき/s35r
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/35?ln=ja