二十三日、八木のやすのりといふ人あり。国に必ずしもいひ使ふ者にもあらざなり。これぞ、たたはしきやうにて、馬のはなむけしたる。守1)がらにやあらん、国人(くにびと)の心の常として、今はとて見えざなるを、心のあるものは、恥ぢずぞなむ来ける。これは物によりて讃むるにしもあらず。
廿三日やきのやすのりといふひとあり くににかならすしもいひつかふもの にもあらさなりこれそたくはしき やうにてむまのはなむけしたる かみからにやあらんくにひとのこころ のつねとしていまはとてみへさなるを/kd-7l
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こころのあるものははちすそなむき けるこれはものによりてほむるに しもあらす/kd-8r