徒然草
太衝の太の字、点打つ、打たずといふこと、陰陽のともがら、相論のことありけり。
盛親入道、申し侍りしは、「吉平(よしひら)1)が自筆の占文(せんもん)の裏に書かれたる御記、近衛関白殿にあり。点打ちたるを書きたり」と申しき。
太衝の太の字。点うつうたずといふ事。 陰陽の友がら。相論事有けり。 もりちか入道申侍しは。吉平が自筆の 占文の裏にかかれたる御記。近衛関白殿 にあり。点うちたるを書たりと申き/w2-22l
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